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『果物の幻想』
ふりがな文庫
『
果物の幻想
(
くだもののげんそう
)
』
梅雨の頃になると、村端の土手の上に、沢山のぐみがなりました。下の窪地には、雨水がたまって、それが、鏡のように澄んで、折から空を低く駆けて行く、雲の影を映していました。私達は、太い枝に飛びついて、ぶら下りながら赤く熟したのから、もぎとりました …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
臥
(
ね
)
幽邃
(
ゆうすい
)
潮来
(
いたこ
)
燕
(
つばめ
)
苔桃
(
こけもも
)
鬱陶
(
うっとう
)