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『桑名の駅』
ふりがな文庫
『
桑名の駅
(
くわなのえき
)
』
桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 夜更の駅には駅長が 綺麗な砂利を敷き詰めた プラットホームに只独り ランプを持つて立つてゐた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ泣いてゐた 焼蛤貝の桑名とは 此処のことかと思つたから 駅長さんに訊ね …
著者
中原中也
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
訊
(
たづ
)
大雨
(
おほあめ
)
夜
(
よる
)
霽
(
あが
)
只
(
ただ
)