物事がすべてはつきりときまつてゐないといふことが面白い。善いが善いでなく、わるいがわるいでなく、幸福が幸福でなく、不幸が不幸でないといふやうに、すべて、何んなことでも、有と無と、無と有とが背中合せになつてゐる。 世の中が混沌として捕捉するこ …
| 著者 | 田山録弥 |
| 著者 | 田山花袋 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「電気と文芸 第三号」電気文芸社、1920(大正9)年10月1日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |