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『青年』
ふりがな文庫
『
青年
(
せいねん
)
』
朝のうちに神戸港を出帆した汽船浪花丸がひどくたどたどしい足どりで四国のこの小さな港町に着いたのは、もうその日の夕暮であつた。まだ船がかなりの沖合に動いてゐる時分から、ばたばたと慌しげに洗顔に出かけたり、狭い三等船室でよろけながら身仕度を始め …
著者
北条民雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約24分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
俺
(
おら
)
縁
(
へり
)
各自
(
てんで
)
題名が同じ作品
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)