川の中へおつこちたお猫さんかわのなかへおっこちたおねこさん
あるところにお猫さんがありました。どういふわけだか、生れつきお家にゐるのがきらひで、いつでもぶらりぶらりと、あるきまはつてゐました。 ある日、お母さんがおつしやいました。 「お猫さんや、今日は少し寒いから、お家にじつとしていらつしやい。」 …