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『浪漫趣味者として』
ふりがな文庫
『
浪漫趣味者として
(
ロマンしゅみしゃとして
)
:
―― Ibi omnis effusus labor ! ――
(
)
』
H——氏と云って、青年の間に評判の高いロマンティストと懇意を得たことがあった。 H——氏は、散歩に出る時の外は、何もしないで、下宿の好ましい調度で品よく飾った部屋に寝ころんでいることが多かった。少からぬ親の遺産が預金してあるという噂であった …
著者
渡辺温
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年」博文館、1929(昭和4)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約16分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
滑
(
ず
)
汚穢
(
むさくる
)
予々
(
かねがね
)
表面
(
うわべ
)
酒場
(
バア
)