われわれ日本人は、子供の時分から、文字を眼で読むといふ努力をあまりに強ひられた結果、「口から耳へ」伝へられる言葉の効果に対しては、余程鈍感になつてゐるやうである。もちろんその他にも原因はあるだらうが、書かれた言葉、即ち文章についてやかましい …
| 著者 | 岸田国士 |
| ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 劇場 演出 演技 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「悲劇喜劇 第二号」1928(昭和3)年11月1日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約42分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約1時間10分(300文字/分) |