トップ
>
『蠅』
ふりがな文庫
『
蠅
(
はえ
)
』
梅雨にはひろいものの晴れ上った天気である。俄にかっと照りつけられ数日の霖雨がしみこんだ地面から眩ゆく陽炎(かげろう)がもえている。源一は、茶の間に腹這いになって新聞をよんでいた。台所の方からは、この好晴を喜んだ母親が、勢よく洗濯物を濯いでい …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「若草」1926(大正15)年10月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
題名が同じ作品
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
蠅
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
蠅
(新字旧仮名)
/
渡久山水鳴
(著)