いつまでもものを言はなくなつた友人——。 もつとも若かつたひとり——。 たゞの一度も話をしたことのない 二三行の手紙も彼に書いたことのない私—— 併し私の友情をしづかに享けとつてゐてくれた彼を感じる。 ——友人の死んだ時 私は、嵐の聲を聞い …
| 著者 | 折口信夫 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「『人間失格・櫻桃』解説」角川文庫、角川書店、1950(昭和25)年11月。「文藝 第十卷第十二號」1953(昭和28)年12月 |
| 文字種別 | 旧字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約13分(300文字/分) |