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『長崎』
ふりがな文庫
『
長崎
(
ながさき
)
』
菱形の凧。サント・モンタニの空に揚つた凧。うらうらと幾つも漂つた凧。 路ばたに商ふ夏蜜柑やバナナ。敷石の日ざしに火照るけはひ。町一ぱいに飛ぶ燕。 丸山の廓の見返り柳。 運河には石の眼鏡橋。橋には往来の麦稈帽子。——忽ち泳いで来る家鴨の一むれ …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「婦女界」1922(大正11)年6月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
顱頂
(
ろちやう
)
凧
(
たこ
)
家鴨
(
あひる
)
忽
(
たちま
)
火照
(
ほて
)
蜥蜴
(
とかげ
)