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閉
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は
ふりがな文庫
“
閉
(
は
)” の例文
物馴れた手先ふたりが半七を先に立てて再び両国へむかったのは、短い冬の日ももう暮れかかって、見世物小屋がちょうど
閉
(
は
)
ねる頃であった。
半七捕物帳:02 石灯籠
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「では、今夜は、根岸の
鶯春亭
(
おうしゅんてい
)
でまっていますほどに、
閉
(
は
)
ねたらすぐにまいッてくれ。乗りものを待たせて置きますぞ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
芝居が大事だから
閉
(
は
)
ねるまで隠しておこうという説が多かった。しかし、支配人はイダルゴの気質を飲み込んでいた。
踊る地平線:07 血と砂の接吻
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
この
舞台
(
いた
)
に端役ながらも綺麗首を見せていた上方下りの嵐翫之丞という
女形
(
おやま
)
、昨夜
閉
(
は
)
ねて
座
(
こや
)
を出たきり今日の出幕になっても楽屋へ姿を見せないので
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
午後十一時半に
閉
(
は
)
ねる活動写真館から五色のターバンを巻いた楽士達が通用門から出る時刻であった。
孟買挿話
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
▼ もっと見る
昨日までは宵から
閉
(
は
)
ねるまで一軒の寄席に居座っていて、あとからあとからやってくる芸人たちの下駄を直し、お茶を汲んで出し、みんなの羽織を畳み、帰る人には着せかけてやり
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
東京隅田川の水辺に近い座敷で静な
三味線
(
しゃみせん
)
を聞くのを楽しみにしたと同じ心持で、巴里の劇場の
閉
(
は
)
ねる頃から芝居帰りの人達が集まる楼上に
西班牙
(
スペイン
)
風の踊なぞを見るのを楽みにすることもあった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ところで、きょう両国の小屋が
閉
(
は
)
ねたのは何刻ごろだ」
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
芝居が
閉
(
は
)
ねると、招宴をことわって、宿に戻り、じっと灯の下に腕を組んでいたのであったが、女中が来て
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
芝居の
閉
(
は
)
ねたのはもう九ツ(夜の十二時)をすぎた頃で、一座のものは楽屋に枕をならべて寝た。
半七捕物帳:38 人形使い
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
芝居が
閉
(
は
)
ねてからの芝居でありまするが、つまり
巴里
(
パリー
)
じゅうの有名な女優たちが、木戸を打ってから
此家
(
ここ
)
へ
集
(
あつま
)
りまして、特に皆さんのために珍しい舞踏をお眼にかけようというのであります。
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
更
(
ふ
)
けては
却
(
かえ
)
って失礼ではありましょうが、昼間、わが時のないからだ——
今宵
(
こよい
)
芝居が
閉
(
は
)
ねましたら、お門口までなりと、
罷
(
まか
)
り出たいと申しておりましたそうで——何とまあ、御恩を忘れぬ
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
閉
(
は
)
ねて出ると、高い劇場の
破風
(
はふ
)
に、有名な四頭の馬がひく戦車の彫刻が、夜の雲をめざして飛ぼうとしていた。露のおりた石の道を馬車で帰る。霧のなかから浮かび出て霧へ消える建物。ひづめの音。
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
“閉”の意味
《名詞》
(とず) 暦注の十二直の一つ。堤を築くことなどに吉、柱立て、婚姻、鍼灸などに凶という日。
(出典:Wiktionary)
閉
常用漢字
小6
部首:⾨
11画
“閉”を含む語句
閉塞
閉籠
幽閉
閉口
開閉
閉場
閉切
戸閉
閉込
閉鎖
開閉器
密閉
閉出
閉伊川
閉店
上閉伊郡
密閉室
大閉口
閉扉
本開閉器
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