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近
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ちこ
ふりがな文庫
“
近
(
ちこ
)” の例文
「どれ。」といひて立つたる折、のしのしと
道芝
(
みちしば
)
を踏む音して、つづれをまとうたる
老夫
(
おやじ
)
の、顔の色いと赤きが
縁
(
えん
)
近
(
ちこ
)
う
入
(
はい
)
り来つ。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
治「ヘヽ僕は
間
(
ひま
)
さえ有れば、
近
(
ちこ
)
う御座いますから、来たくなるとスイと参ったり、別に用もない時は大概来て居ります」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そういう様子をながめながら、
家康
(
いえやす
)
はまた、
近
(
ちこ
)
う、とかれをまぢかく
呼
(
よ
)
んで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ほほう、家重代とは
勿体
(
もったい
)
つけおったな。きこうぞ。きこうぞ。急に何やら
陰
(
いん
)
にこもって参って、きかぬうちから襟首が寒うなった。離れていては気がのらぬ。来い、来い。みな、もそっと
近
(
ちこ
)
う参って、ぐるりと丸うなれ」
十万石の怪談
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「もっと
近
(
ちこ
)
う参れ、盃を取らせるぞ」
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
家へは
近
(
ちこ
)
うござります、
何処
(
どこ
)
か
外
(
ほか
)
から
這入口
(
はいりぐち
)
はなかろうかと横手に廻って見ても外に
入口
(
いりくち
)
はない様子、
暫
(
しばら
)
く門の処に立って内の様子を
窺
(
うかゞ
)
っていると、丁度一角が寝酒を始めて
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
右「喜代之助、
近
(
ちこ
)
う進め」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
“近”を含む語句
近傍
近所
附近
近辺
近江
間近
近隣
近代
遠近
近付
近郊
近々
近習
端近
付近
最近
近郷
近処
近眼鏡
昵近
...