“端近”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしぢか85.0%
はしちか10.0%
はしじか2.5%
はぢか2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同月二十三日亦々また/\評定所ひやうぢやうしよに呼び出さる大岡殿端近はしぢかく席を進まれ大目附御目附立合にて留役衆吟味ぎんみ書を改めて差出さるゝに大岡殿やがて白洲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「阿波殿、少し酔ってまいられたかな?」と三位有村は、に落ちない顔をして小鼓こつづみを片寄せたが、ほかの三卿は、血を見ることを珍しげに端近はしちかしとねを進めた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蚊遣かやりが出る。月がさしこんでくる。あかりがつく。端近はしじかにいると空も見える。風はまったくげて静かな夜となった。熱くもあり蚊もいるが、夜はさすがにあらそわれない秋の色だ。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
このしづくに、横頬よこほゝたれて、腕組うでぐみをして、ぬい、とつたのは、草鞋わらぢつたみせ端近はぢかしやがんだ山漢やまをとこ魚売うをうりで。三まいざる魚鱗うろこひかつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)