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蛇籠
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じやかご
ふりがな文庫
“
蛇籠
(
じやかご
)” の例文
母様
(
おつかさん
)
はうそをおつしやらない、
博士
(
はかせ
)
が
橋銭
(
はしせん
)
をおいてにげて
行
(
ゆ
)
くと、しばらくして
雨
(
あめ
)
が
晴
(
は
)
れた。
橋
(
はし
)
も
蛇籠
(
じやかご
)
も
皆
(
みんな
)
雨
(
あめ
)
にぬれて、
黒
(
くろ
)
くなつて、あかるい
日中
(
ひなか
)
へ
出
(
で
)
た。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
然程
(
さるほど
)
に畔倉重四郎は鎌倉屋金兵衞の
子分
(
こぶん
)
八田掃部練馬藤兵衞三加尻茂助の三人を
伴
(
ともな
)
ひ我が
家
(
や
)
を出て
元栗橋
(
もとくりばし
)
へと急ぎ行く程なく
來掛
(
きかゝ
)
る利根川堤
早瀬
(
はやせ
)
の
波
(
なみ
)
は
水柵
(
しがらみ
)
に打寄せ
蛇籠
(
じやかご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
奴の手玉にとられて
蛇籠
(
じやかご
)
の上にもんどりを打つた時の不覚の傷手である。
三田に来て
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
ひとり見る
蛇籠
(
じやかご
)
の
礫
(
こいし
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ト
長雨
(
ながあめ
)
のあとで、
水勢
(
すゐせい
)
どう/\として、
渦
(
うづ
)
を
巻
(
まい
)
て
流
(
なが
)
れ、
蛇籠
(
じやかご
)
も
動
(
うご
)
く、とある。
備中
(
びつちう
)
馬
(
うま
)
を
立
(
た
)
てゝ
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
介抱
(
かいはう
)
せよと言置て尻引からげ
馳行
(
はせゆき
)
けり
然
(
さ
)
なきだに
白晝
(
ひる
)
さへ人通りなき相良の
裏道
(
うらみち
)
殊に夜中なれば人里遠く
麥搗歌
(
むぎつきうた
)
鳥
(
とり
)
の
宵鳴
(
よひなき
)
遙かに聞え前は名に
負
(
おふ
)
大井川
海道
(
かいだう
)
一の早瀬にて
蛇籠
(
じやかご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さつきは
雨脚
(
あめあし
)
が
繁
(
しげ
)
くつて、
宛然
(
まるで
)
、
薄墨
(
うすゞみ
)
で
刷
(
は
)
いたやう、
堤防
(
どて
)
だの、
石垣
(
いしがき
)
だの、
蛇籠
(
じやかご
)
だの、
中洲
(
なかず
)
に
草
(
くさ
)
の
生
(
は
)
へた
処
(
ところ
)
だのが、
点々
(
ぽつちり/\
)
、
彼方此方
(
あちらこちら
)
に
黒
(
くろ
)
ずんで
居
(
ゐ
)
て、それで
湿
(
しめ
)
つぽくツて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
秋
(
あき
)
、
冬
(
ふゆ
)
、
遊山
(
ゆさん
)
に
来
(
く
)
る、
桜山
(
さくらやま
)
も、
桃谷
(
もゝたに
)
も、あの
梅林
(
ばいりん
)
も、
菖蒲
(
あやめ
)
の
池
(
いけ
)
も
皆
(
みんな
)
父様
(
とつちやん
)
ので、
頬白
(
ほゝじろ
)
だの、
目白
(
めじろ
)
だの、
山雀
(
やまがら
)
だのが、この
窓
(
まど
)
から
堤防
(
どて
)
の
岸
(
きし
)
や、
柳
(
やなぎ
)
の
下
(
もと
)
や、
蛇籠
(
じやかご
)
の
上
(
うへ
)
に
居
(
ゐ
)
るのが
見
(
み
)
える
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“蛇籠(蛇篭)”の解説
蛇籠/蛇篭(じゃかご)とは、竹材や鉄線で編んだ長い籠に砕石を詰め込んだもので、河川の護岸や斜面の補強などに使用されてきた。石籠(せきろう)、じゃこ ともいう。英語では "gabion" がこれに近く、現代のものに限ればほぼ同義語ともいえる(英語のほうが広義)。
(出典:Wikipedia)
蛇
常用漢字
中学
部首:⾍
11画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“蛇籠”で始まる語句
蛇籠作