“橋銭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしせん80.0%
はしぜに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたし其時分そのじぶんなんにもらないでたけれども、母様おつかさん二人ふたりぐらしは、この橋銭はしせんつてつたので、一人前ひとりまへ幾于宛いくらかづゝつてわたしました。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしはふと大正二、三年のころ、初て木造の白髯橋ができて、橋銭はしせんを取っていた時分のことを思返した。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一杯にの大岩が押出している様子はい景色でどうも……だけれども五町田の橋銭はしぜにの七厘はふただけより高いじゃアありませんか
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
れから岡崎新田おかざきしんでん町田ちょうだの峠を越し、五町田の宿しゅくを出まして右へ付いて這入って、是から川を渡りますが、吾妻川には大きな橋が架って居る、これは橋銭はしぜにを取ります、これを渡るとあとはもう楽な道で
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)