鬼畜きちく)” の例文
鬼畜きちくか悪魔か、とにかくすこしも油断はならない。望月大尉は、二号艇へ「警戒せよ」と、テレビジョンの中から手先信号で、注意をあたえた。
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一二一鬼畜きちくのくらきまなこをもて、一二二活仏くわつぶつ一二三来迎らいがうを見んとするとも、一二四見ゆべからぬことわりなるかな。あなたふとと、かうべれてもだしける。
元来、端公という職は、冷血、鬼畜きちくのごとく、眼光、はやぶさのようでなければ、勤まらないといわれているのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
腐れたしかばねきもを冷やし、人間のする鬼畜きちくごうまなこにするうち、度胸もついて参ります、捨鉢すてばちすさびごころも出て参ります、それとともに、今日は人の身、明日はわが上と
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
諸戸の想像した通りだとすれば、彼の父の丈五郎は、その身体しんたいの醜さに輪をかけた鬼畜きちくである。世に比類なき極重悪人である。悪業成就じょうじゅの為には恩愛の情なぞを顧るいとまはないであろう。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それは何んと、長襦袢ながじゆばんを踏みはだけた寢亂れ姿、髮が少し亂れて、銀簪ぎんかんざしを振り冠つた青い顏——あゐを塗つたやうな鬼畜きちくの顏——まぎれもない、内儀のお輝の血にかわく、物凄い顏だつたのです。
腐れたしかばねきもを冷やし、人間のする鬼畜きちくごうまなこにするうち、度胸もついて参ります、捨鉢すてばちすさびごころも出て参ります、それとともに、今日は人の身、明日はわが上と
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
「みろ、みろ、おのれ鬼畜きちくめ。わすれるな良兼」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)