駿しゅん)” の例文
間斎という伯楽はくらくは、年四十になって明を失したが、人の馬に乗って戸外を過ぐるものを聞いて、そのひづめの音で馬の駿しゅんと、大と小と、形と容と、毛の色とを判断して
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
予また幕末ばくまつ編年史へんねんしを作り、これを三十年史となづ刊行かんこうして世にわんとせし時、誰人たれびとかに序文じょぶんわんと思いしが、駿しゅんかたわらりて福沢先生の高文こうぶんを得ばもっとも光栄こうえいなるべしという。