“駿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すん64.3%
しゅん14.3%
しゆん7.1%
7.1%
はや7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖父以来の駿すんえんさんの三ヵ国を他人に取られて、ただ一個の鞠をいだき、得意がっておるあの容子ようすは……さてさて、見るもなかなか不愍ふびんであった
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
間斎という伯楽はくらくは、年四十になって明を失したが、人の馬に乗って戸外を過ぐるものを聞いて、そのひづめの音で馬の駿しゅんと、大と小と、形と容と、毛の色とを判断して
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
穆王ぼくわうの八駿しゆん
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
兵部尚書ひょうぶしょうしょ斉泰の白馬極めて駿し、靖難せいなんの役この馬人の目に立つとて墨を塗って遁げたが、馬の汗で墨がちて露顕し捕われたとある通り、白馬は至って人眼を惹く。
今正金銀行に居る岸の駿はやさんのおとうさんで、我々が岸のおいさん(おぢさん)と称して居た人であり、親族ではなかつたが親族同様に親しくして居た家であつた。
初旅の残像 (新字旧仮名) / 安倍能成(著)