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銀象嵌
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ぎんぞうがん
ふりがな文庫
“
銀象嵌
(
ぎんぞうがん
)” の例文
清水の
面
(
おもて
)
が、
柄杓
(
ひしゃく
)
の
苔
(
こけ
)
を、
琅玕
(
ろうかん
)
のごとく、
梢
(
こずえ
)
もる
透間
(
すきま
)
を、
銀象嵌
(
ぎんぞうがん
)
に
鏤
(
ちりば
)
めつつ、そのもの音の響きに揺れた。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その上から、
銀象嵌
(
ぎんぞうがん
)
の
短銃
(
たんづつ
)
をとってかまえ、いましも、三度目の
筒口
(
つつぐち
)
に、伊那丸の姿をねらっていたが、龍太郎が近づいたのをみると、オオ! とそのつつ先を向けかえた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつては
銀象嵌
(
ぎんぞうがん
)
の細工や
華革張
(
かかくばり
)
の調度も店々にあったであろう。陶器も木器も賑やかであったに違いない。しかし今は望むことが出来ない。鍾路の夜店も大方は日本の安ものばかりを売る。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
雲の形が葉を
拡
(
ひろ
)
げて、
淡
(
うす
)
く、すいすいと飛ぶ蛍は、瓜の筋に
銀象嵌
(
ぎんぞうがん
)
をするのです。この瓜に、朝顔の白い花がぱっと咲いた……
結綿
(
ゆいわた
)
を重そうに、娘も膝に
袂
(
たもと
)
を折って、その上へ
一顆
(
ひとつ
)
のせました。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一つには、
銀象嵌
(
ぎんぞうがん
)
の
吉丁虫
(
たまむし
)
を、と言っていた。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
銀
常用漢字
小3
部首:⾦
14画
象
常用漢字
小5
部首:⾗
12画
嵌
漢検1級
部首:⼭
12画
“銀”で始まる語句
銀
銀杏
銀杏返
銀色
銀座
銀貨
銀河
銀簪
銀行
銀泥