“鉄扇”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵扇
読み方割合
てっせん94.4%
てつせん5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
フロックはまだ我慢が出来るが白髪しらがのチョンまげははなはだ奇観である。評判の鉄扇てっせんはどうかと目をけると膝の横にちゃんと引きつけている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
神仙は銀製の長さ二寸ばかりあるトッコンと云う楽器、水晶でこしらえた亀のこうの形をした一寸五分ばかりのもの、鉄扇てっせんけんの四種の品をくれた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
はうとして、ふとおのれかへりみてあきかへつた。這個この髯斑ひげまだらまなこつぶらにしておもあか辺塞へんさい驍将げうしやうたいして、しかことさむには、当時たうじ流行りうかう剣劇けんげき朱鞘しゆざや不可いけず講談かうだんものゝ鉄扇てつせんでも不可いけない。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)