金魚売きんぎょう)” の例文
旧字:金魚賣
ある金魚売きんぎょうりが、あついので、このおおきな、けやきののかげにをおろしてやすんでいました。
秋のお約束 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、こうおやくそくをして、正吉しょうきちくんはやがておうちへかえっていきました。途中とちゅうおおきなかしのがありました。そのしたで、金魚売きんぎょうりのおじいさんがやすんでいました。
正吉しょうきちくんは金魚売きんぎょうりのおじいさんが、自分じぶんがひっかえしてくるかとおもって、ゆるりゆるりあるいているすがたをおもいうかべると、はやくいってやりたいので、だだをこねました。
いつになったら、停車場ていしゃばで、また、汽車きしゃなかで、あのおとこは、彼女かのじょあうでしょうか。そして、またあの金魚売きんぎょうりは、いつになったら、彼女かのじょんでいるまちくでしょうか。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちほうへつづくみちうえには、かげろうがたち、そらいろはまぶしかった。しずかな真昼まひるで、人通ひとどおりもありませんでした。金魚売きんぎょうりのおじさんは、きっと、あっちの露路ろじへまがったのだろう。
夢のような昼と晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あちらへ、あか風船球ふうせんだま屋台やたいがでました。また、金魚売きんぎょうりが、をおろしていました。まわりへこどもらが、あつまっています。その風景ふうけいは、いまむかしと、すこしのわりもありません。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、あちらの横道よこみちを、金魚売きんぎょうりのとおごえこえました。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
にいさん、金魚売きんぎょうりですよ。」と、いもうとみみてながらいいました。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)