“金魚麩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぎよぶ33.3%
きんぎょふ33.3%
きんぎょぶ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、淡泊たんぱくで、無難ぶなんで、第一だいいち儉約けんやくで、君子くんしふものだ、わたしすきだ。がふまでもなく、それどころか、椎茸しひたけ湯皮ゆばもない。金魚麩きんぎよぶさへないものを、ちつとはましな、車麩くるまぶ猶更なほさらであつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うん迷亭か、あれは池に浮いてる金魚麩きんぎょふのようにふわふわしているね。せんだって友人を連れて一面識もない華族の門前を
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
狼、のしのしと出でてうかがうに、老いさらぼいたるものなれば、金魚麩きんぎょぶのようにてほしくもあらねど、吠えてもいでみても恐れぬがしやくに障りて、毎夜のごとく小屋をまわりておびやかす。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)