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金太
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きんた
ふりがな文庫
“
金太
(
きんた
)” の例文
さつきから野葡萄ばかりさがしてゐた
金太
(
きんた
)
がさう云ふと、銀色の
穂薄
(
ほすすき
)
で頭をたゝき合つてゐた
勇治
(
ゆうぢ
)
と
庄吉
(
しやうきち
)
とが、すぐ口をそろへて云ひました。
栗ひろひ週間
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
金太
(
きんた
)
と云う
釣好
(
つりずき
)
の
壮佼
(
わかいしゅ
)
があった。金太はおいてけ堀に鮒が多いと聞いたので釣りに
往
(
い
)
った。
両国橋
(
りょうごくばし
)
を渡ったところで、知りあいの老人に
逢
(
あ
)
った。
おいてけ堀
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「行ってみて下さい、大根畠の
金太
(
きんた
)
の野郎が、一と足先に嗅ぎ付けて、さんざん掻き廻しているのを見て、あっしはここへ駆け付けたんだが——」
銭形平次捕物控:086 縁結び
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
就
(
つ
)
きまして麻布
様
(
さん
)
の方へお嬢
様
(
さん
)
が家出をなすった事を知らせにやりまして、
金太
(
きんた
)
がようやく
先方
(
むこう
)
へ着いたくらいの時に、又
斯
(
こ
)
ういう変事が出来ましたから、
追
(
おっ
)
かけて人を出し
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
雨も降らないのに、恐ろしく大きな傘を拡げて、その下で
飴屋
(
あめや
)
さんが
向鉢巻
(
むこうはちまき
)
で、大声でいい立てながら売っています。「飴の中から
金太
(
きんた
)
さんが飛んで出る。さあ買ったり買ったり。」
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
▼ もっと見る
置いて
何処
(
どこ
)
かへ行ってしまうと云うじゃアねえか、前の
金太
(
きんた
)
の野郎でも達者でいれば
宜
(
い
)
いが、己も此の頃じゃア眼が悪くなって、思うように難かしい物は指せなくなって居るから困る
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なんだ
金太
(
きんた
)
の野郎が酒が強いから
兄
(
あに
)
いもう
一杯
(
いっぺい
)
やんねえと云った、いゝなア
拳
(
けん
)
では負けねえが酒では負けるな、もう
一杯
(
いっぺい
)
大きいので、もう
一杯
(
いっぺえ
)
という、悔しいや
彼
(
あ
)
ん畜生
敵
(
かな
)
わねえ、滅法やった
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それから
乱暴勝
(
らんぼうかつ
)
てえ野郎が
焚火
(
たきび
)
に
烘
(
あた
)
って、
金太
(
きんた
)
という奴を殴る
機
(
はず
)
みにぽっぽと燃えてる
燼木杭
(
やけぼっくい
)
を殴ったから
堪
(
たま
)
らねえ、其の火が飛んで金太の腹掛の間へ
入
(
へい
)
って、苦しがって転がりやアがったが
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
孫「これ何を呼びなよ、あの
金太
(
きんた
)
をそうして表へ錠を
下
(
おろ
)
すのだよ」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
“金太”で始まる語句
金太郎
金太夫