逸足いちあし)” の例文
栗うりの童は、逸足いちあしいだして逃去り、学生らしき男は、あくびしつつ狗をしっし、女の子はあきれて打守うちまもりたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
やれかなわぬと逸足いちあし出して逃出すうしろから、うはさせじと文治はたぶさを引ッつかみ、ずる/\と引摺り出して
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)