“身窄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みすぼ66.7%
みすぼら16.7%
みすぼらし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水銀のげちらした鏡一つと、壊れた脚を麻縄あさなわでくるくるといた木の椅子いすが一つあるっきりの身窄みすぼらしい理髪屋であった。
何という身窄みすぼらしい葛岡になったことでしょうか。わたくしは、玄関で一目見たときに、かえって「あら」と言って、噴出して笑ってしまったくらい、彼は憔悴しょうすいしていました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それも出世して立派になつてゐるのなら、さうも思はないけれど、つまらない風采なりをして、何だか大変やつれて、私もきまりが悪かつたから、能くは見なかつたけれど、気の毒のやうに身窄みすぼらしい様子だつたわ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)