“谷底”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たにそこ88.9%
たにぞこ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余等はまた土皿投かわらけなげを試みた。手をはなれた土皿は、ヒラ/\/\と宙返ちゅうがえりして手もとに舞い込む様に此方こなたの崖に落ち、中々谷底たにそこへはとどかぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
というと鉄砲組てっぽうぐみの中から五、六人、足軽あしがる十四、五人、山掘夫やまほり四、五人——小頭こがしら雁六がんろくも一しょについて、まだ朝露あさつゆのふかい谷底たにそこりていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんなふう薪炭用しんたんよう建築土木用けんちくどぼくよう木纎維用等もくせんいようなどのために森林しんりんはどん/\たふされ、ふかやま、ふかい谷底たにぞこ森林しんりんまでがだん/\にあらされるようになりました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
体中からだじゅうにうけたきずがずきんずきんいたみますし、もうつかれきってのどがかわいてたまりませんので、みずがあるかとおもってたにへずんずんりていきますと、はるかの谷底たにぞこひとすじ
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)