よろこ)” の例文
冉求ぜんきゅう曰く、子の道をよろこばざるに非ず。力足らざればなりと。子曰く、力足らざる者は中道にして廃す、今なんじかぎれりと。——雍也篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
子、南子なんしを見る。子路よろこばず。夫子ふうしこれちかいて曰く、われよからぬところあらば、天之をてん、天之をてんと。(雍也、二八)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
景公けいこう穰苴じやうしよしてとも兵事へいじかたり、おほいこれよろこび、もつ將軍しやうぐんし、へいひきゐてえんしんふせがしむ。穰苴じやうしよいは
繩墨を以て自づから矯め、而して世の急に備ふ、古の道術、是に在るものあり、墨翟禽滑釐其風を聞いて之をよろこぶ、と云つてゐるのと相應ずるところがある。
墨子 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
(一) 子曰く、学びて時に習う、またよろこ(悦)ばしからずや。有朋とも(友朋)遠方より来たる、亦楽しからずや。人(己れを)知らざるもうらみず、亦君子ならずや。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
漆雕開しつちょうかいをして仕えしめんとす。対えて曰く、吾斯を之未だ信ずる能わずと。子よろこぶ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
子曰く、近き者よろこ(悦)ぶときは遠き者来たらん。(子路しろ、一六)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)