見遣みやり)” の例文
長兵衞は見遣みやりなんぢまはりの髮結かみゆひならずや何故此所へ來り入らざる差出口さしでぐち過言くわごんなり長助の者を擲出たゝきだせと云ひければ長助は立掛たちかゝり清三郎が首筋くびすぢつかみておもて突出つきだ門口かどぐち材木ざいもく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
奪ひ取り仕合せ宜と獨笑ひとりゑみしてお兼が死骸しがい見遣みやりもせずすゞもりの方へとはしり行こそ不敵ふてきなれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見遣みやりコレ段右衞門なんぢは三五郎と申あはせ元栗橋にて掃部茂助藤兵衞を殺せしは我が推量すゐりやうに相違無し然れば鎌倉屋金兵衞を殺したるも汝ならん眞直まつすぐに白状せよともうされければ段右衞門は漸々やう/\まなこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)