裸像らぞう)” の例文
鐘馗しょうきという悪魔降伏あくまごうふくの神力ある英雄の像をまつる、桃太郎という冒険者ぼうけんしゃの像と、金太郎という動物と同棲どうせいしていた自然児の裸像らぞうもまつる、このまつりを五月の節句せっくと称するんだ
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
懐中ふところからした春重はるしげ写生帳しゃせいちょうには、十数枚すうまいのおせんの裸像らぞう様々さまざまかれていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
まつろうは、きつねにつままれでもしたように、しばし三日月みかづきひかりいてたおせんの裸像らぞうを、春重はるしげ写生帳しゃせいちょうなか凝視ぎょうししていたが、やがてわれかえって、あらためて春重はるしげかお見守みまもった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)