“裸身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はだかみ50.0%
はだか26.1%
らしん19.6%
はだみ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、生命いのちは取らぬ。さるかわり、背に裸身はだかみの美女を乗せたまま、池のほとりで牛をほふって、角あるこうべと、尾を添えて、これを供える。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
きゃッ、と云うと、島が真中まんなかから裂けたように、二人の身体からだは、浜へも返さず、浪打際なみうちぎわをただつぶてのように左右へ飛んで、裸身はだかで逃げた。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とにかく長良川博士のこの言葉は、学者たちをして、ロロー殿下の裸身らしんについて、異常の好奇心を起こさせないではいなかった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ひさしはずれにのぞいただけで、影さす程にはあらねども、と見れば尊き光かな、裸身はだみに颯と白銀しろがねよろったように二の腕あたりあおずんだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)