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落目
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おちめ
ふりがな文庫
“
落目
(
おちめ
)” の例文
わたしの
家
(
うち
)
でちらと見かけたのが、おまえさんの
落目
(
おちめ
)
の
機
(
き
)
ッかけになったなんて、生涯云われるのは寝ざめがわるいからね
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沢屋の
落目
(
おちめ
)
は覆うべくもなく、病身な主人がここまでつないで来たのはむしろ不思議なくらいです。近所の衆、または町中には、怨みを持った人もありません。
銭形平次捕物控:376 橋の上の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
人の家に来て
銭
(
ぜに
)
を貰うとは余り
智慧
(
ちえ
)
のないことだお前はお坊さん育ちで何も知るまいが、人が
落目
(
おちめ
)
になった所を
※
(
なまじ
)
いに助ければ、助けた人も共に倒れるようになるもので
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
丁度そんな話のあった頃から兼太郎は沢次の家にもどうやら
居辛
(
いづら
)
いようになって来た。初めの
中
(
うち
)
は旦那の
落目
(
おちめ
)
に寝返りをしたなどと言われては以前の
朋輩
(
ほうばい
)
にも合す顔がない。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
最
(
も
)
う
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
には、それとなく
風
(
かぜ
)
のたよりに、
故郷
(
こきやう
)
の
音信
(
いんしん
)
を
聞
(
き
)
いて
自殺
(
じさつ
)
した
嫂
(
あによめ
)
のお
春
(
はる
)
の
成
(
なり
)
ゆきも、
皆
(
みな
)
其
(
そ
)
の
心得違
(
こゝろえちが
)
ひから
起
(
おこ
)
つた
事
(
こと
)
と
聞
(
き
)
いて
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
たので、
自分
(
じぶん
)
、
落目
(
おちめ
)
なら
自棄
(
やけ
)
にも
成
(
な
)
らうが
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
悪くすると家の
落目
(
おちめ
)
を招くにきまっている。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
能
(
よ
)
くまア恩を忘れず尋ねておくんなさいました、今まで
情
(
なさけ
)
を掛けた者はあっても、
此方
(
こっち
)
が
落目
(
おちめ
)
になれば尋ねる者は有りませんが
貴方
(
あんた
)
も知ってる通り、段々世の中が変って来て
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
続いてヘンデルとの間に大きな
溝
(
みぞ
)
を作ったのは、ハンブルクのオペラの中心人物なるカイゼルであった。カイゼルの
落目
(
おちめ
)
と嫉妬は、ハンブルクのオペラまでも滅茶滅茶なものにしてしまった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“落”で始まる語句
落
落胆
落着
落魄
落葉松
落人
落葉
落籍
落付
落語家