“草鞋掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わらじがけ80.0%
わらぢがけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知らない旅客、荷をしょった商人あきんど草鞋掛わらじがけに紋附羽織を着た男などが此方こちらのぞき込んでは日のあたった往来を通り過ぎた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
難儀だって程度問題、覚悟をしての草鞋掛わらじがけででもあれば格別、何しろ湯あがりのぶらぶら歩き。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手配てくばりが済んで、坂本は役宅やくたくに帰つた。そして火事装束くわじしやうぞく草鞋掛わらぢがけで、十文目筒じふもんめづゝを持つて土橋どばしへ出向いた。蒲生がまふと同心三十人とは揃つてゐた。本多はまだ来てゐない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)