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花紅葉
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はなもみぢ
ふりがな文庫
“
花紅葉
(
はなもみぢ
)” の例文
お
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
を
越
(
こ
)
して
大奧
(
おほおく
)
にも
高
(
たか
)
く、お
約束
(
やくそく
)
の
聟君
(
むこぎみ
)
洋行中
(
やうかうちう
)
にて、
寐覺
(
ねざめ
)
を
寫眞
(
しやしん
)
に
物
(
もの
)
がたる
總領
(
そうりやう
)
の
令孃
(
ひめ
)
さへ、
垣根
(
かきね
)
の
櫻
(
さくら
)
折
(
を
)
れかし
吾助
(
ごすけ
)
、いさヽかの
用事
(
ようじ
)
にて
大層
(
たいそう
)
らしく、
御褒美
(
ごはうび
)
に
賜
(
たま
)
はる
菓子
(
くわし
)
の
花紅葉
(
はなもみぢ
)
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
花紅葉
(
はなもみぢ
)
うるはしく仕立し娘たちが春着の小袖、
襟
(
ゑり
)
をそろへて
褄
(
つま
)
を重ねて、眺めつ眺めさせて喜ばんものを、邪魔ものの兄が見る目うるさし、早く出てゆけ
疾
(
と
)
く
去
(
い
)
ねと思ふ思ひは口にこそ
出
(
いだ
)
さね
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
花紅葉
(
はなもみぢ
)
うるはしく
仕立
(
したて
)
し
娘
(
むすめ
)
たちが
春着
(
はるぎ
)
の
小袖
(
こそで
)
、
襟
(
ゑり
)
をそろへて
褄
(
つま
)
を
重
(
かさ
)
ねて、
眺
(
なが
)
めつ
眺
(
なが
)
めさせて
喜
(
よろ
)
ばんものを、
邪魔
(
じやま
)
ものゝ
兄
(
あに
)
が
見
(
み
)
る
目
(
め
)
うるさし、
早
(
はや
)
く
出
(
で
)
てゆけ
疾
(
と
)
く
去
(
い
)
ねと
思
(
おも
)
ふ
思
(
おも
)
ひは
口
(
くち
)
にこそ
出
(
いだ
)
さね
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
戀
(
こひ
)
は
一方
(
いつはう
)
に
強
(
つよ
)
よく
一方
(
いつはう
)
に
弱
(
よ
)
はきものと
聞
(
き
)
くは
僞
(
いつ
)
はり
何方
(
いづれ
)
すてられぬ
花紅葉
(
はなもみぢ
)
の
色
(
いろ
)
はなけれど
松野
(
まつの
)
の
心
(
こゝ
)
ろ
根
(
ね
)
あはれなり、
然
(
さ
)
りとて
竹村
(
たけむら
)
の
君
(
きみ
)
が
優
(
や
)
さしき
姿
(
すがた
)
一
度
(
ど
)
は
思
(
おも
)
ひ
絶
(
た
)
えもしたれ、
淺
(
あさ
)
からぬ
御志
(
みこゝろざし
)
の
忝
(
かたじけ
)
なさよ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“花紅葉”で始まる語句
花紅葉吉原
花紅葉吉原八景