興安嶺こうあんれい)” の例文
とほくアムールのきしなみひゞきは、興安嶺こうあんれいえ、松花江しようくわかうわたり、哈爾賓はるびん寺院じゐんすり、間島かんたう村々むら/\つたはり、あまねく遼寧れいねい公司こんするがし、日本駐屯軍にほんちうとんぐん陣営ぢんえいせま
「金沢、字都宮、弘前ひろさきの各師団より成る北満軍主力は、本日午後四時をもって、興安嶺こうあんれいを突破せり。これより、善通寺ぜんつうじ支隊と呼応し、海拉爾ハイラル満州里マンチュリ方面に進撃せんとす。終り」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
哈爾賓ハルビンを夜出た明け方、さわやかな朝日を浴びて悠歩する駱駝とブリヤアト人の小屋を見た。博克図はくこくずから有名な興安嶺こうあんれいにかかり、土と植物が漸時系統を異にしつつあるのを感じる。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
そしていよいよ、興安嶺こうあんれいの奥の金銀廟きんぎんびょうまで、出かけることに決心しました。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
いづくとも興安嶺こうあんれいをわれ知らず山おろしのみ渦巻を描く
興安嶺こうあんれいの 山の中
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
ところが、大連でも、蒙古もうこ玄王げんおうのことは、よくわかりませんでした。興安嶺こうあんれいの奥の山の中で、汽車も自動車も通わず、道もはっきりしないし、いく十日かかって行けるかわからないところです。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
昨日今日興安嶺こうあんれいを発したる河のみ見れど逢はぬ山かな
興安嶺こうあんれいトンネル殺人事件!
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
奇術をやりながら、興安嶺こうあんれいの山奥まで行くのですから、とちゅうでどんなことが起こるかわかりませんし、道に迷うことがあるかもしれませんので、まず第一に、じょうぶな馬車ばしゃと馬とがいるのです。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)