えな)” の例文
二重ふたへほそ咽喉のどいてゐるえなを、あのほそところとほときはづそくなつたので、小兒こどもはぐつと氣管きくわんめられて窒息ちつそくして仕舞しまつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あれは魚の精だよ、蹴ったものは魚のえなだ。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
異常いじやう場合ばあひには、もとより産婆さんばうでけるよりほか仕樣しやうのないもので、經驗けいけんのあるばあさんなら、げるときに、うまくびゝつたえなはづしてはずであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けれども臍帯纏絡さいたいてんらくと云って、俗に云うえなくびきつけていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けれども臍帶纏絡さいたいてんらくつて、ぞくえなくびけてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)