“絵日傘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えひがさ60.0%
ゑひがさ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉虫色たまむしいろの服をきた美しい女が、片手かたて絵日傘えひがさを持ち、すらりとした足をしずかにすべらせようとしています。二じょうもあろうと思われる高いところです。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
絵日傘えひがさをさした田舎いなかくさいドイツ人夫婦が恐ろしくおおぜいの子供をつれて谷を見おろしていた。
あひると猿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これはなか々の美人で、日本抔へるには勿体ない位な容色だが、何処どこで買つたものか、岐阜ぎふ出来でき絵日傘ゑひがさを得意にしてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
早く早くとわめくを余所よそに、大蹈歩だいとうほ寛々かんかんたる老欧羅巴エウロッパ人は麦酒樽ビイルだるぬすみたるやうに腹突出つきいだして、桃色の服着たる十七八の娘の日本の絵日傘ゑひがさオレンジ色のリボンを飾りたるを小脇こわきにせると推並おしなら
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)