“細銀杏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほそいちょう66.7%
ほそいてふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日寺田屋へ、結いたての細銀杏ほそいちょうから伽羅油きゃらあぶらの匂いをプンプンさせた色白の男がやってきて、登勢に風呂敷包みを預けると、大事なものがはいっているゆえ、開けてみてはならんぞ。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
見ると彼のかたわらには、血色のいい、中背ちゅうぜい細銀杏ほそいちょうが、止め桶を前に控えながら、濡れ手拭を肩へかけて、元気よく笑っている。これは風呂から出て、ちょうど上がり湯を使おうとしたところらしい。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
見ると彼の傍には、血色のいい、中背ちゆうぜい細銀杏ほそいてふが、止め桶を前に控へながら、濡れ手拭を肩へかけて、元気よく笑つてゐる。これは風呂から出て、丁度上り湯を使はうとした所らしい。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)