“礎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしずえ62.0%
いしずゑ28.3%
いしずへ2.2%
いしづゑ2.2%
いしづえ1.1%
きず1.1%
1.1%
もと1.1%
もとい1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西塔はすでに崩壊して、わずかに土壇どだんいしずえを残すのみであるが、東塔はよく千二百年の風雨に耐えて、白鳳の壮麗をいまに伝えている。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
つやゝかな天鵞絨びろうどのやうな芝生が、邸宅のいしずゑを近く圍み、公園程もある野には昔ながらの森林が點在し、焦茶色こげちやいろの、葉の落ちた森は
春にいたれば寒気地中より氷結いてあがる。その力いしずへをあげてえんそらし、あるひは踏石ふみいしをも持あぐる。冬はいかほどかんずるともかゝる事なし。さればこそ雪も春はこほりそりをもつかふなれ。
れもあま輕卒けいそつこと人形にんげうひなではし、ひと一人ひとり翫弄物もてあそびにするわけにはくまじ、出來できそこねたとて塵塚ちりづかすみてられぬ、いゑいしづゑもらふのなれば、いまをう聞定きゝさだめもし、取調とりしらべてもうへこと
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼は心持ち昂奮して床を靴尖くつさきで叩きながら立上ると、リー・シー・ツワンは遥かビクトリア・ビークの絶景の化粧された文明のいしづえ一瞥いちべつして
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
ために、滔々とうとうと、軟弱な弊風へいふうがあったことも否めません。自力聖道門しょうどうもんが、絶対力をきずいたのは、そういう時代の反動でございました。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「景義。あとはもはや石をえ、おくを建てるばかりだの」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あめの真白きもとゆ湧く水の
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「成る程、君はその方の専門だったね、失敬失敬。今の鼻毛の話よ。鼻毛は健康のもとい……ホルモンのメートルだという……」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)