“目笊”の読み方と例文
読み方割合
めざる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お雪は剥くものを剥いてしまうと、それを目笊めざるに入れて、水口にいる女中の方へ渡した。そして柱にせなかもたせて、そこにしゃがんでいた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
西日にしびかわ井戸端ゐどばた目笊めざるに、のこンのさむさよ。かねいまだこほの、きたつじ鍋燒なべやき饂飩うどんかすかいけいしひゞきて、みなみえだつきすごし。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その流れの水に屈み込んで、目笊めざるみ入れていたせりの根を洗っていたお人好しの率八が、木履のすそを見上げて声をかける。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)