“畏縮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしゅく61.5%
いしゆく7.7%
いじけ7.7%
いじ7.7%
いぢけ7.7%
ゐしゆく7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家庭でこそかれを強圧するものがあり、畏縮いしゅくさせるものがあったとはいえ、一たび外に出れば、そこには自由な小天地がかれをここちよく迎えてくれた。
みぎのような次第しだいであるから、大地震だいぢしん出會であつたなら、最初さいしよ二三十秒間にさんじゆうびようかん場合ばあひによつては一分間位いつぷんかんぐらゐは、その位置環境いちかんきようによつては畏縮いしゆくせざるをないこともあらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「お勢と諍論いいあッて家を出た——叔父が聞いたら、さぞ心持を悪くするだろうなア……」と歩きながら徐々そろそろ畏縮いじけだした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
こうと思い定めぬうちに、まず気が畏縮いじけて、どうもその気にもなれん。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
中には下層の新平民にくある愚鈍な目付を為乍しなが是方こちらを振返るもあり、中には畏縮いぢけた、兢々おづ/\とした様子して盗むやうに客を眺めるもある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
としめやかに朱唇しゆしんうごく、とはなさゝやくやうなのに、恍惚うつとりしてわれわすれる雪枝ゆきえより、飛騨ひだくに住人じゆうにんつてのほか畏縮ゐしゆくおよんで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)