“生来”のいろいろな読み方と例文
旧字:生來
読み方割合
うまれつき45.7%
せいらい34.3%
しょうらい11.4%
しやうらい5.7%
はら2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は生来うまれつき外出そとでを好まなかった所へ父母が其様そんなであるから、少しは意地にもなって、全く人目に触れない女になってしまおう
私の貞操観 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
思うに道阿弥は多少とも幇間的ほうかんてき性質の男であって、生来せいらい幾分か公と同様の傾向があったか、或は公の歓心を買わんがために殊更にそう装ったか
お勢の生立おいたちの有様、生来しょうらい子煩悩こぼんのうの孫兵衛を父に持ち、他人には薄情でも我子には眼の無いお政を母に持ッた事ゆえ、幼少の折より挿頭かざしの花、きぬの裏の玉といつくしまれ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
生来しやうらい余りいけぬ口なので、顔はもうポツポと上気して、心臓の鼓動が足の裏までも響く。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いてましたる子供こぞうが、五歳いつゝ六歳位むツつぐらゐ色白いろじろの、二重瞼ふたへまぶた可愛かあいらしい子でございまするが、生来はらからの乞食こじきでもありますまいが、世の中の開明かいめいれて、ぜん