“属”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
ぞく37.2%
しよく16.3%
16.3%
しょく14.0%
たぐい4.7%
2.3%
さかん2.3%
もの2.3%
ジャンル2.3%
スペーシス2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
築山の草はことごとく金糸線綉墩きんしせんしゅうとんぞくばかりだから、この頃のうそさむにもしおれていない。窓の間には彫花ちょうかかごに、緑色の鸚鵡おうむが飼ってある。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
神異記しんいき洞冥記とうめいきにも夜光珠やくわうしゆの㕝見えたれども孟浪うきたることしよくす。古今注ここんちゆうにはすぐれて大なるくぢらは夜光珠をなすといへり。
そりゃ同じ所に住んでるから、緋鯉にくが当前あたりまえだけれどもね、君が、よくお飯粒まんまつぶで、糸で釣上つりあげちゃ投げるだろう。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今後は難渋な句の誤訳をも、もしどこかにあったら、発見して貰いたい。私は訳本ファウストを読まれる人達に、一層深い望をしょくしている。
不苦心談 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
宣長が「卑しけど雷木魅こだまきつね虎竜のたぐいも神の片端」と詠んだごとく、昔は邦俗和邇等の魚族をも奇怪な奴を神としたのだ
まだくらし、はるけきは鴻荒あらきへり。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
謙一郎の子は香苗、武夫、幸男で、香苗は税務さかん、武夫は台湾総督府技手、幸男は学生で史学に従事してゐる。一女は三宅典膳の孫徹男に嫁した。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
力を受けても愛を受けなければ、イエスのものとならない。その力はすぐまた失われてしまうのです。
くどく説明するまでもなく、第二の女は小柄だという点で、これは独立したAというジャンルにはいる。第四の女は、不恰好でみっともなかったというので、また別のBという属にはいる。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この人は三次方程式を三項式と四項式との二種に区別し、その各種をそれぞれファミリーに別ち、各族をスペーシスに別けた。その各属は別々に論じたのであるが、しかし一種の一般方式プランに拠ったのである。
芸術と数学及び科学 (新字新仮名) / 三上義夫(著)