どく)” の例文
旧字:
それは見る見る売り切れとなって、全国の少年はこの日記を読まないことを恥とした。日記はふつどくえいにち、の各国語にやくされた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
我もまた新宗教の感動の下に南洋または北海無人の邦土を探求せんか、或はどくのシュワーツ(Christian Friedrich Schwartz)
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ルオフ・メリコフ——三十二歳、白系韃靼人はくけいだったんじん。ギリシャ正教徒せいきょうと。前近衛このえ中隊長。えいどくふつ西せいの各国語に通じ、少しくビルマ語をも解す。兄はビルマ在住の貿易商。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
大会へ招待されたのは、当の仏国ふつこくのほかに、えいどく西スペインにちの六ヵ国でした。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
狖に似て大なるは果然かぜんなり。狖に似て小なるは蒙頌もうしょうなり。狖に似て善く躍越するは獑𪕱ざんこなり。猴に似て長臂ちょうひなるはえんなり。猨に似て金尾なるはじゅうなり。猨に似て大きく、能く猨猴を食うはどくなり〉。
メリコフは反どく主義者として知られる。また英米をも嫌悪す。性格は迷信的にして、自家の宗教、主義、主張などに関しては、絶大なる狂信者なり。感激性に富み、女色を好む。騎士的。勇敢。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
前日予選が行なわれましたが、ふつえい各三人、どく二人ふたり西スペインにち一人ひとりが選にはいっただけでありました。この予選にはいった十三人が、翌日よくじつ晴れの競技を行なうことになったのであります。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)