“煎(え)” の例文
馬(うま)に煎(え)れんのが癖(くせ)でひゝんと騷(さわ)いだ處(ところ)俺(お)れ手(てえ)横(よこ)さ出(だ)して抑(おさ)えたもんだから畜生(ちきしやう)見界(みさけえ)もなく噛(かぢ)ツたんだからなあ
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「篦棒(べらぼう)、以前(めえかた)のことなんぞ、外聞(げえぶん)惡(わ)りい、俺(お)らなんざこんで隨分(ずゐぶん)無鐵砲(がしよき)なこたあしたが、こんで女(をんな)にや煎(え)れねえつちやつたから」と首(くび)に珠數(じゆず)を卷(ま)いた爺(ぢい)さんが側(そば)でそれを見(み)て居(ゐ)て呶鳴(どな)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)