“煎茶茶碗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんちゃぢゃわん66.7%
せんちやぢやわん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐらぐら煮立った鉄瓶てつびんのふたを取って水をさすことも、煎茶茶碗せんちゃぢゃわんなぞをそこへ取り出すことも、寺で製した古茶を入れて慇懃いんぎんに客をもてなすことも、和尚はそれを細心な注意でやった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
女の方からも清水きよみず煎茶茶碗せんちゃぢゃわんをよこしたり、細君へ半襟を贈ってくれたりした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
わたし小家こいへ餘寒よかんいま相去あひさまをさずだつたが——おたく來客らいきやくがくびすをせつしておびたゞしい。玄關げんくわんで、わたしたち友達ともだち留守るす使つかふばかりにもるからと、おにいりの煎茶茶碗せんちやぢやわんひとつ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)