“五郎八茶碗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごろはちぢゃわん75.0%
ごろはちぢやわん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱いのを、大きな五郎八茶碗ごろはちぢゃわんでさらさらと掻食かっくらって、掻食いつつ菊枝が支えかねたらしく夜具に額をあてながら、時々吐息を深くするのを
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、彼の妹は時々赤児をあやしながら、愛想あいそい応対をするだけだった。僕は番茶のしぶのついた五郎八茶碗ごろはちぢゃわんを手にしたまま、勝手口の外をふさいだ煉瓦塀れんがべいこけを眺めていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
其茶を五郎八茶碗ごろはちぢやわんといふ大きな茶碗に汲んで、冠つて居た虱絞しらみしぼりの手拭を外して茶を出したのである。竹の簀の子が踏む度にぎしぎしと鳴る。
菠薐草 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)