無實むじつ)” の例文
新字:無実
其方せんが親と成り傳吉が無實むじつの罪を助けんとざいをしまず眞實しんじつの心より專を助け萬事に心添こゝろそへ致しつかはし候段奇特きどくおぼめさるゝ旨御賞詞ごしやうし有之
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
無實むじつの罪を負ひて默してあらんは余の堪へ得ざるところなり。
人のうれひを憂ひ人のたのしみを樂むは豪傑がうけつ好義かうぎの情なり然ば與惣次は如何にもして此無實むじつの罪をき命を助せんと種々しゆ/″\心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其方儀せがれ惣内不屆の儀を押隱おしかくし九郎兵衞を後見こうけん人と名付我が家へ入れ密通みつつうに及びし而已ならず同人と申合九助へ無實むじつの申かけをなし亡なはんとせし段不屆至極に付村拂むらはらひ申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)