“無聊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶりょう82.8%
ぶれう9.5%
むりょう3.4%
ぶりよう2.6%
むれう1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただしずかにして居ったばかりでは単に無聊ぶりょうに苦しむというよりも、むしろ厭やな事などを考え出して終日不愉快な事をかもすようになる。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
ミラノの客舍の無聊ぶれうは日にけにまさり行きて、市長の家族も、親友と稱せしポツジヨも我書に答ふることなかりき。
今日こんにちは知らずその当時は長き年月の無聊むりょうの余りにやあらん、男囚だんしゅうの間には男色だんしょく盛んに行われ、女囚もまた互いに同気どうきを求めて夫婦の如き関係を生じ
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
彼等の物語をばゑましげに傍聴したりし横浜商人体しようにんていの乗客は、さいはひ無聊ぶりようを慰められしを謝すらんやうに、ねんごろ一揖いつゆうしてここに下車せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
〔評〕三條公の筑前に在る、或る人其の旅況りよきやう無聊むれうさつして美女を進む、公之をしりぞく。某氏えんひらいて女がくまうく、公ふつ然として去れり。