“卻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しりぞ87.0%
かえ4.3%
かへ4.3%
しりぞく4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔評〕三條公の筑前に在る、或る人其の旅況りよきやう無聊むれうさつして美女を進む、公之をしりぞく。某氏えんひらいて女がくまうく、公ふつ然として去れり。
南方先生若い盛りに黒奴くろんぼ女の夜這よばいをしかかえしたに次いで豪い(『別訳雑阿含経』巻二十、南方先生已下いかやつがれの手製)。
「お竹倉」は勿論その頃にはいかめしい陸軍被服廠や両国駅に変つてゐた。けれども震災後の今日こんにちを思へば、——「かへつて并州へいしうを望めばこれ故郷」
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
貴方がそんなにおもうて、毎々お訪ね下さると思や、私も実に嬉いで、折角の御好意をな、どうかしりぞくるやうな、失敬なことは決して言ひたうはないんじや、言ふのはお為を念ふからで
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)