“夜這”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よば66.7%
よばい33.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにしても、夜々、彼女のねや夜這よばいを思い立ちながら、抑えに抑えて、夜明けを待つのは苦しかった。益なき疲労を、昼にはどこかで悔やんでいた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——それから、雑夫の方へ「夜這よばい」が始まった。バットをキャラメルに換えて、ポケットに二つ三つ入れると、ハッチを出て行った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
喝破かっぱしたは、南方先生若い盛りに黒奴くろんぼ女の夜這よばいをしかかえしたに次いで豪い
十返舎一九じっぺんしゃいっくの『膝栗毛』も篇を重ねて行くに従い、滑稽の趣向も人まちがいや、夜這よばいが多くなり、遂に土瓶の中に垂れ流した小便を出がらしの茶とまちがえて飲むような事になる。
裸体談義 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「ボル派の夜這よばいがひどくてやり切れない」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
「はははは、まず人に見られなくってよかった。夜這よばいに出かけて犬に追っ飛ばされた図なんぞは、あんまりみっともいいもんじゃあねえ、仲間の折助どもに見られでもしてみろ、いいかげんお笑いの種だ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
浦和県知事間島冬道まじまふゆみちの催した懇親会では、塩田良三りょうさん野呂松のろま狂言を演じ、優善が莫大小メリヤス襦袢じゅばん袴下はかました夜這よばい真似まねをしたことがある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
僧「はゝ、夜這よばいが来たな」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おそらく、久しぶりで、ムク犬に逢うたならば、あの犬は、これと同じようにして、自分にすりついて来て離れないに相違ないが、これはこれ、ムクでないことは確かで、米友としてはまだ、こうして、夜這よばいにまで来られるほどに、熊という猛獣族の中に、馴染なじみをもっているとは思い出されないのです。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)